■ 開発理念
人類が文明としての歴史的な転換の過程にあることは間違いのないことです。それは、単に米国の覇権国家としての衰退という現象を語ることではありません。それは、その背景にある物質的な繁栄をもたらす工業化や産業社会に代表される人為の体系としての文明史と、地球環境に負荷を与えない社会の構築という、主権国家の枠組みを超えた普遍的な理念の実現を命題とした新たな文明史との対立のなかで、いかにしてその調和の在り方を模索し、それに向けた叡智を結集することが出来るかが、問われているという意味においてです。ソフトマシーンは、この人類の今までの文明史観そのもののへの根源的な問い掛けに際して、各個人、各企業がそれぞれの立場での取組みを開始すべき時に在ると考えるのです。二酸化炭素の排出を極力抑えた社会の実現に対して、どのような科学的な考察が可能か、どのような技術的な革新が可能かを自問し、関係会社に蓄積した「モノ創り」の生産技術・ノウハウとの統合化を進め、環境問題解決型の製品開発に挑みたいのです。それが、ソフトマシーンが新たな文明の形成に関わる在り方であると考えるのです。
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特徴と技術
多面体バルーンの製造技術をベースにして研究・開発された多面体フィルム容器は、使用前には折り畳まれた「紙風船」のような状態です。そのフィルムから出来た容器に内容物を充填することにより、立体的な形状に変形することを特徴と
しています。そのコア・テクノロジーには以下のような技術があります。
1.多層フィルム製膜技術
フィルムの各層に物性の違いを持たせることによ
り、単層フィルムでは実現できなかった機能をフィルムに付加することができる技術です。外層と内層のシール温度の違いを利用することによる立体的な形態の容器を創ることを可能とします。
2.変形製袋加工技術
従来のボトムシールの製袋技術では実現できなかった立体的で複合的形態をシール・溶断打ち抜き加工にて製造することのできる技術です。インジェクションによる成型品や真空ブロー容器の代替品を創ることを可能とします。
3.スパウト装着技術
立体的な多面体フィルム容器などにスパウトを装着することができる技術です。内容物を小出しにしたり、一時的な保管をしたりするなどの内容物の流出入のコントロールをする機能をフィルムで出来た容器に持たせることを可能とします。 |