高松市扇町にあった築100年近い古民家を当社高松オフィスとしてリノベーションしました。今回は費用面を考慮して建物内部にはあまり手をかけず、玄関付近の外観に集中しています。コンセプトは、ミレニアル世代～Z世代の移住者や二拠点生活者の目線で「集う場所」。ベンチは世界最高級の石の産地で知られる高松市庵治町の庵治石（細目）、壁は伝統工法三角焼きで長時間焼き上げた瀬戸の焼杉をヘリンボーン配置、建具はガルバリウム鋼板を扉として加工、地産品を「かっこいい」に昇華させた建築会社のこだわりが随所にみられます。
立地は、徒歩15分圏内にウォーターフロントで知られる近未来的なサンポートエリア、大学や専門学校、昭和初期から続く食堂や銭湯などが混在するカオス。日本ではあまり類を見ない地域かもしれません。サンポートエリアはJRと私鉄の高松駅、高松バスターミナル、高松港を有する交通の拠点でもあり、高松港は瀬戸内国際芸術祭が開かれる多くの島への出発点です。
立地からインスパイアされた新生高松オフィス。私たちの街がすこし素敵になりますように。